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汎インターネットピクニック日記

id:rikoの個人の日記です(✿╹◡╹) まじめなのは http://blog.nakagawariko.com こちら

目にすれば失い、口にすれば果てる。

読書

思えばいろいろあって森博嗣の作品はわりと読んでるのですが、現時点では一番これが好みです。

ミステリという枠組で描かれてるために、一応トリック的なのもあって、人が死んでるんだけれど、話の内容的に、それは死んでる感覚が薄い、というか、そもそも生と死そのものが曖昧な世界のお話であることがまずひとつ。私は人がいっぱい死ぬお話は基本的には苦手なのです。もしかしたら、死ぬお話が苦手というより、その死の背景についてすごく考えたり感情移入しないといけないのがしんどいのかもしれませんが。(バトル物とかでバンバン人が死ぬのはそれほど苦にならない)

そして、森博嗣独特のデコラティブな文体と非現実的人物造形が、近未来だけど古代っぽくもある作品世界に非常に馴染むように感じたからというのがもう一つ。正直、作品によっては「別にそこで非日常的な美女出さなくてもいいやろ」とか思ってしまう。私は物語の中で必然なく出てくる美女要素にとても非寛容です。ファンタジーはいいんだけど、現実っぽい世界の中では、ほら、よくある普通っぽい感じの女子を免疫ない男子が姫とか女神とかいってあがめるあの構図のせいで、物語の中で美しく描写されれればされるほど(もうやめましょう)

女王の百年密室―GOD SAVE THE QUEEN (新潮文庫)

女王の百年密室―GOD SAVE THE QUEEN (新潮文庫)

で、久しぶりに読み返したらやっぱりドキドキしたので、未読だった続編も買おうとしたら、なんか間違ってハードカバーを買ってしまった。中古で1円でハードカバー買うの、なんか重みがあって得した感じがするんだけど場所をとることを考えたら実は損してるのかもしれない。

迷宮百年の睡魔 (新潮文庫)

迷宮百年の睡魔 (新潮文庫)

こちらも、一気に読了してしまった。

このシリーズ主人公の紹介に「エンジニアリング・ライタ」ってあるんですが、この作品世界内では、人為的に作られた辺境社会みたいなのが点在してるという設定になってて、で、辺境社会のソーシャルエンジニアリングについてレポートする職業ってことらしいです。この設定自体とても魅力的なので、もっとシリーズ展開して欲しかった感じがある。

あと、ライターを「ライタ」って書くのはJIS規格的には正しいけど、語感が火打石っぽい。