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汎インターネットピクニック日記

id:rikoの個人の日記です(✿╹◡╹) まじめなのは http://blog.nakagawariko.com こちら

東京


京都に戻ってから「東京はどうでしたか」みたいなことをよく聞かれる。本当は「実際に暮らす上では変わらないですよ」と思ってるんけど、そう答えると話が続かないので、相手が話してほしそうなトーンをくみ取って適当に話すことにしてる。

たぶん、東京において特異なのは渋谷や新宿や六本木といった都心の一部で、地方から東京に来て「東京だ!」って思うのもまさにそのへんなんだろうけど、そこからちょっと離れた町で暮らす分には地方都市とそんなにかわらない普通の日常がある。人との距離感も似たようなもの。特に冷たいとも思わない。むしろ古くからの住宅街で慎ましくくらしている年配の人たちはみんな優しかった。

結婚が決まり東京に引っ越して最初に新居に向かったとき、もより駅について、結婚する相手に「王将も天一もあるから大丈夫」って言った。実際、王将も天一もあったし、すこし歩くと叡山電車に似たおもちゃみたいな電車も走ってた。なんとなく大丈夫な気がした。

それから、何度か引越ししつつも東京にいた10年以上の間はそのおもちゃの電車の沿線で暮らしたことになる。近くには王将も天一もあったし、古本屋も、志のあるカフェも、広い公園も、ぬか漬けがおいしい八百屋も、煮込みが絶品の居酒屋もあって、何も困ることはなかった。会社には緑道沿いの細い道を自転車に乗って通った。緑道はきれいに整備されていて小さい川が流れ四季折々の花が咲いていた。時には鴨の親子が歩いていた。好きな人に出会い、好きな仕事をして、好きな店が見つかれば、たぶんどこにいってもそう困らないのだと思う。

京都に引っ越すことになり部屋をからっぽにしてベランダから外を見たら、はるか向こうに建てかけのスカイツリーが見えてて、都心をはさんで西と東なのにきれいに見えるものだなあと思ったのだった。